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モギと申します。小説や映画、その他もろもろの感想を書き殴ってます。評価は、★5つで満点です。


by hasi009
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 亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した!邸には父の遺産というべき妖しい人形たちが陣取り、近所では通り魔殺人が続発する。やがて想一自身にも姿なき殺人者がしのび寄る!名探偵島田潔と謎の建築家中村青司との組合せが生む館シリーズ最大の戦慄。

 綾辻ファンの方々、すみません。

 とりあえず謝っておきます・・・(´・ω・`)

 ・・・・アイディアはすごい。構成もなかなか。しかし、私の感想はイマイチですねぇ・・・・やっぱり読んでるのがつらいんですよ。

 そのつらさは、「霧越邸殺人事件」よりも上です。確かに、いろいろと不可思議な雰囲気をかもしだしつつ物語が進んでいくんですが、「殺人」と銘打った小説なのに人が死ぬまでに120ページを費やしているんですよ!しかもその死に方は火事による焼死だし!

 それから、人形館でおきる殺人もなんか中途半端。人形館なんだから、それにちなんだ迫力ある殺人をやってほしかったな・・・。

 というわけで、私的にはかなりつらい小説でした。


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↓他の方々の感想です。

AOCHAN-Blog


# by hasi009 | 2004-11-02 15:20 | 小説

メメント

およそ10分間しか自分の記憶を保てなくなった男レナード(ガイ・ピアース)。彼は妻をレイプし殺害した犯人を捜し出すため、ポラロイド写真を撮り、メモを取り、大事なことは身体に入れ墨で書き記すなどして必死の行動を始める…

 映画館の予告で、そしてGEOに行くたびにずーっと気になっていた映画。しかし、なんとなく胡散臭さもわずかに感じていたりしたんですが・・・あんまり話題にならなかったし。

 で、観てみた感想は・・・・正直しんどかったですねー。

 ちょっとあまりにも難解すぎ。謎とかをもう少し効果的にみせる方法もあったと思うんですけどねぇ。

 もう一回みてみると、評価は違ってくるのかなー?

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# by hasi009 | 2004-10-31 20:36 | 映画
パチンコマックスグループのCMで注目の大久保麻梨子さんの待ち受け画像発見。

あの太鼓の音が聞こえてくると思わずTVに目が釘付けになってしまうのは私だけではないはずだ

ブログのURLはこちら。
# by hasi009 | 2004-10-30 16:53 | Sony ケータイ

ローマの休日

何度みてもいい映画というのはたくさんあるけど、「ローマの休日」の休日はその最たるものかも。

見慣れているはずのオードリー・ヘプバーンの美しさと可愛さは、
何度観てもため息もんです。

ストーリーは単純で、堅苦しい生活に疲れた王女がたった1日の自由な休日を満喫するというお話で、もちろんCGも特撮もワイヤーアクションも無いわけですが、すごいことにこの映画には隙というか、無駄なところがいっさい無いんですよね。

映画には見終わった後になんともいえない余韻が残るときがあります。

この映画のラストで新聞記者ジョーがアン王女と最後の握手をかわした後、
名残惜しそうにゆっくりと歩いているところで「THE END」の文字が出ると、
そこで発生する余韻はもうなんとも心地良いです。

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# by hasi009 | 2004-10-30 11:56 | 映画

桐生夏生「柔らかな頬」

 北海道支笏湖の別荘地で謎の幼児失踪事件が発生した。母親のカスミには、誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。四年後、ガン宣告を受けた元刑事、内海がカスミに捜査の協力を申し出る。三十四歳、余命半年。死ぬまでに、内海の想像力は真実に到達できるか。そして、カスミと内海の行き着く先は―――――。

 直木賞受賞作。なんとか賞を受けた作品ってイマイチな物が多いんですけど、これは 面白かったです。読み終わったあとは放心状態。以下はネタバレとか含むんで、読んでない人はどこか他のブログへいってくださいw

 最初は、ミステリーとしての謎・・・つまり幼児誘拐犯人の正体は誰なんだろう?という興味で読んでいくわけですが、そんなものは途中でどうでもよくなります。

 女として、母親としての本能のままに生きるカスミ、生涯をかけてつかんだ捜査一課の刑事という立場を病気で失い、ほとんどやけっぱちになっている内海の生き様がすごいというか凄まじいというか。

 最後の方は、結局真犯人をぼやかしていますが、やっぱりそれはどうでも良かったですね(だいたい見当はつきますが)。有香ちゃんがどうして外へ出ていったのか、その真実の痛々しさはなんといって表現していいやら。

 結局、カスミも、内海も、もちろん有香ちゃんも救われないですが、こういった救われない小説(例えば模倣犯とか、白夜行とか)にたまらない魅力を感じてしまう私はどこか病んでるのかなー(・∀・;)

「OUT」もそうだけど、桐生夏生の小説には独特のテンポと雰囲気がありますね。暗い井戸の底で奏でるベースの音みたいな。


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# by hasi009 | 2004-10-28 20:05 | 小説