モギと申します。小説や映画、その他もろもろの感想を書き殴ってます。評価は、★5つで満点です。


by hasi009
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綾辻行人「霧越邸殺人事件」

 東野圭吾氏の「名探偵の掟」「名探偵の呪縛」を読んでしまってから、どうやら私は「本格推理小説」というものを受け付けなくなってしまったらしい。

 特に、ある山奥の館に土砂崩れとか大雪で閉じこめられてしまったという状況で起こる連続殺人というものにはわざとらしささえ感じてしまったり。綾辻行人氏の「水車館の殺人」で仮面の男が出てきたあたりなどは、苦笑してしまったぐらいだし。

 さて、この霧越堤殺人事件ですが。

 ストーリーは、ある劇団の一行がバスの故障で山を徒歩で下ることになり、下山途中で突然大吹雪に見舞われ凍死寸前になるものの、「霧越邸」なる人里離れた館にたどり着く。大吹雪でその館に閉じこめられてしまった形になるわけだが、その館を舞台にいわゆる「見立て」の殺人が連続して発生する・・・というもの。

 最初は、とにかく読むのが苦痛です。展開があまりにベタだし、色々な「うんちく」が語られるんですけどそれを読んでるのがとにかく苦しい。

 本の紹介とかネットの感想なんかを読むと、この作品は綾辻行人氏の最高傑作とも言われているらしいけど、とにかくきついなぁ、と思いつつ読み進めていくと・・・・。

 驚愕の結末が待っています。

 なるほど、そこに至るまでのしつこいまでのあの描写は、この結末のためにあったのかと。

 ちょっと本格推理小説に辟易していた私でもこれはすごいと思いました。
 
 ただ、活字を追うのが苦手な人にはあまりお勧めできないです。ほんと読むのがしんどいんで。

 逆に、活字大好き!な本格推理小説ファンには超お勧めな小説です。

 以下、ネタバレな感想。

  
 
 
 
 とにかく第3の殺人までが苦痛でした。

 深月さんが殺されたあたりからは、徐々に小説の中に入り込めていきましたけど。

 で、最初連続殺人事件の犯人が甲斐で、その動機が単なる昔起こした事件を隠すため、なんてことが明らかになったときが小説を投げ出そうかと思いました。

 しかし、その後で真犯人が明らかにされたときはとにかく驚愕しました。

 この小説でとにかくすごいのは、その「見立て」連続殺人に納得できる範囲の必然性と動機があるところでしょうか。

 真犯人が動機を語るあたりはミステリー小説の名シーンといってもいいかもしれないです。

 変な感想かもしれませんが、真犯人が動機を語る文章が、とにかく綺麗だと思ったですよ。


以下、霧越邸関係のご感想です。


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by hasi009 | 2004-10-21 12:20 | 小説